本日8/18、10巻の発売日です。最終巻です。
内容は大草原最後から、ララミー砦、インディペンデンスロックでの独立記念日、ロッキー山脈越え、ヘイスティングズ・カットオフに入り、グレートソルトレイク砂漠を抜け、シエラネバダ山脈に入り、カリフォルニアへ、という。書き出してみるとぎゅうぎゅうです。
というか基本のページ数に入りきらなかったので32ページほど厚くして貰っています。約15%アップです。お値段もちょっとアップです、すみません。
10巻の情報はこちら。講談社のページです。各オンライン書店へのリンクもあります。
10冊集合
デザインは名和田耕平デザイン事務所さまです。大変お世話になりました!
カバーだけでなく内側も細かなところまでいつもかっこよくしてくださってありがとうございました。
やっぱり10巻ちょっと厚い
あちこちのインタビューなどで過去に話したことはあるのですが、特に世界史を専攻していたわけでもなく、アメリカ史に特別詳しいわけでもありませんでした。
そのような状況で、描き始める決心がつき、連載を続け、描き終わることまでできたのは、監修をしてくださった高野一良先生、高野由里子先生のおかげです。ありがとうございました。
あらためてとても贅沢な本だなあ。
多くの先人の研究があって、それをなんと本などに分かりやすくまとめて色々な人が手に取れるようにして。つくづくすごいことだなあと実感する日々でした。
何も知らなかった私が歴史の漫画を描けたのも、その膨大な研究たちのおいしいところを少しずつお借りしたからです。頭が上がりません。
今回巻末に参考文献ページを作りました。
敬意を込めて…と言いつつ具体的な反映箇所が無いもの、本の形になっていないものなどこちらに入りきらなかったものもあります。無念。
というわけですので、この漫画を切っ掛けとして他の同時代を描いた映画などの解像度が上がったり、アイルランドやアメリカ、19世紀に興味を持ってくださったりというご感想を頂くと、先人たちの研究の端に関われたような気がして格別の嬉しさがあります。
もちろん「楽しかった!以上!」という読み方でも漫画として大成功ですのでそれはそれでたいへん嬉しいです!
そしてちょっと現実的な単行本入手の話を。
最終巻発売ということで、この機会にまとめ買いをしようという方もいらっしゃると思います。
とてもありがたいです。しかしすみません、古い巻、特に1-2巻が入手困難です。
たまーーー…にAmazonに現れたりするので「完全になくなりました」と言うこともできないのですが。
そんなわけで、どちらでもよいよという方には電子書籍をおすすめしております。
もうひとつ注意なのですが、片喰と黄金は途中移籍している関係で、紙書籍は6巻までと7巻からで出版社が分かれています。
※電子書籍は現在はすべて講談社から配信しています。
これは9巻発売時につくったものですが、10巻もこの流れです。
こういうわけですので、表紙は全巻で共通したデザインですが、事務処理上は紙書籍の「1~6巻」と「7~10巻」は別の出版社の別の本ということになっています。
どういうことが起きるかと言うと、6巻を検索したときに「完結巻」と記されていたり、7巻を検索したときに関連書籍で1~6巻が出てきてくれなかったりします。
これはちょっと事務処理上のことなのでどうにもできなかったりします。
お手数おかけしてすみませんが、紙書籍をお求めの方は1~6巻を集英社、7~10巻を講談社でお探しください。
さて
多くの方々のご協力のおかげでとても良いものが描けたと思います。
何よりここまで描けたのは、読んで応援してくださった読者の皆様のおかげです。
どうもありがとうございました。
最後まで楽しんでいただければ幸いです。
描きそびれた小ネタたちなどまだありますので、しばらくこちらで片喰のことをぽつぽつ喋ると思います。
北野